リハビリテーション部

理念

リハビリテーション科医師のもと、リスク管理を行い「専門的」「集中的」なリハビリテーションを早期から実施し、医療機関や地域へ円滑に移行できるよう支援します。またリハビリテーションスタッフとして知識や技術をチーム医療で発揮し、医療の質を向上できるよう最大限努力します。

 

 

特徴

令和2年8月よりリハビリテーション科が新設されました。リハビリテーション担当医師のもと、理学療法士(PT)12名、作業療法士(OT)4名、言語聴覚士(ST)4名、合計20名のスタッフでリハビリテーションを提供しています。心臓リハビリテーション指導士2名、三学会合同呼吸療法認定士4名、がんのリハビリテーション研修修了者7名、サルコペニア指導士2名など専門的なリハビリテーション提供に日々研鑽しています。チーム医療への取り組みとして、医師、看護師、その他各スタッフとカンファレンスなどでコミュニケーションをとりながら明るい雰囲気でリハビリテーション業務に取り組んでいます。

 

 

対象疾患


  • 骨折や人工関節置換術後の運動器疾患
  • 脳卒中や脳外科術後の脳血管疾患
  • 心不全や心筋梗塞 心臓血管外科術後の心疾患
  • 肺炎や呼吸不全等の呼吸器疾患
  • 外科術前術後のがん疾患
  • その他内科系疾患
  •         

 

 

 

施設基準

 

  • 心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ)
  • 運動器リハビリテーション料(Ⅰ)
  • 呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)
  • 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)
  • 廃用症候群リハビリテーション料(Ⅰ)
  • がん患者リハビリテーション科

 

 

内容

■ 理学療法

疾病、受傷、手術後より状況に合わせた積極的な離床や運動を早期から促し、安静による体力の低下や筋力の低下を防ぎます。また患者様に寄り添うリハビリテーションを提供することにより、心身機能の回復、合併症の予防を図ります。 「起きる」「座る」「立つ」「歩く」など、日常生活に必要な基本動作能力の獲得を目標に、個々の患者様に合わせた運動プログラムを実施します。また退院の際には、自宅や施設での自主トレーニング指導や、介助方法、動作方法の確認をご本人様もしくはご家族様に対して行い、生き生きとした生活が送れるように支援します。

 

 

■ 作業療法

入院中の様々な疾患の患者様に対して、食事動作やトイレ動作、衣服の着脱、入浴動作など日常生活を送るために必要な動作練習を実施します。また、脳血管疾患の患者様に対しては、リハビリ訓練道具、自助具、福祉用具等を使用しながらリハビリテーションを実施し、日常生活動作が少しでも獲得できるよう働きかけます。脳血管疾患等に併発する高次脳機能障害に対しても思考力や記憶力、注意力を高める練習を実施します。整形疾患では、上肢の骨折や腱板断裂等を対象に早期からリハビリテーションを実施しています。

 

 

■ 言語療法

脳血管疾患や誤嚥性肺炎の内科疾患を中心に、言葉の障害(失語症・構音障害等)や食べ物の飲み込みの障害(摂食嚥下機能障害)をもつ方々に対して、医師・看護師・管理栄養士など多職種と連携し評価、練習、指導を実施します。

摂食嚥下機能障害に対しては必要に応じて耳鼻科医師・看護師と嚥下内視鏡検査(VE検査)を実施することで、より詳細な嚥下機能評価が実施できる体制を整えています。チーム医療(ST参加チーム:口腔ケアチーム・摂食嚥下チーム・栄養サポートチーム)を実践することで、誤嚥性肺炎の予防に努めています。

 

 

■ 特色

一般的なリハビリテーションに加え、3つの専門的なリハビリテーションに取り組んでいます

 

■ ①27年度より心臓リハビリテーションを開始しています

 

心筋梗塞や狭心症、心不全等の患者様は、心臓の機能低下や負担軽減のため安静な生活を送ったことで筋力や体力が低下しています。心臓リハビリテーションでは、より安全な方法で機能回復を実施し、自信をもって生活ができるようサポートします。さらに心臓病の再発を予防します。快適で質の高い生活を維持するために、医師、看護師(慢性心不全管理専門看護師)、心臓リハビリテーション指導士(理学療法士)、管理栄養士を中心に、体操や有酸素運動(自転車エルゴメーター)を行い、各々の身体機能に応じたプログラムで運動や生活指導等を行っています。28年度より急性心筋梗塞患者様に早期から心臓リハビリテーションが実施できるようになりました。 また心臓血管外科術後もICU(集中治療室)から早期離床を実施するなど、急性期から維持期までリハビリテーションを提供出来る体制が整いました。

 

■ ②チームアプローチにより誤嚥性肺炎を予防し、食事ができるようサポートしています

安全においしく食べることは、患者様の日常生活(ADL)や生活の質(QOL)の向上につながります。当センターでは医師、看護師や言語聴覚士を含め多職種によるチームで誤嚥予防に取り組んでいます。言語聴覚士による摂食嚥下機能評価に加え、必要に応じて耳鼻科医師によるVE(嚥下内視鏡)検査等多角的な評価を行っています。

 

■ ③がん疾患に対しても術前、術後早期からのリハビリを実施しています

これまで、がんによる治療にて機能低下した身体に対し、積極的にリハビリテーションをすることはありませんでした。治療後の体力、筋力や呼吸機能の低下に対して、2次合併症の予防とともに早期に機能回復を図り、自宅退院に向けてリハビリテーションを行っています。

 

患者様、ご家族様に満足して頂き、少しでも笑顔が増える事が私達の願いです。院外研修会参加や院内勉強会等を開催し、さらに専門性の高いリハビリテーションを地域の皆様方に提供できるよう邁進していきます。

 

 

チーム医療

リハビリテーション業務以外にも、チーム医療のメンバーとして活躍しています。多職種と共に情報共有や問題解決を行うことで、よりよい医療を提供できることができています。

 

緩和ケアチーム

骨粗鬆症リエゾンチーム

排尿ケアチーム

摂食嚥下ワーキング

口腔ケアラウンド

栄養サポートチーム(NST)

心臓リハビリテーションチーム

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